日本嚥下医学会(以下、本学会)は1981年に研究会として発足し、嚥下障害に対して基礎的な研究そして外科的治療及びその前後の管理を中心に力を注いできました。本邦は医療の進歩と共に高齢社会が急速に進行しており、嚥下障害が今や社会問題となっています。
嚥下診療に関して医療関係者からの問い合わせも多く、今後ますます嚥下診療のニーズが高まっております。学会では約3年間の議論の末に、日本嚥下医学会認定嚥下相談医、嚥下相談歯科医、嚥下相談員(以下、嚥下相談医等)の制度を設けることにいたしました。
これは学会員の嚥下診療拡充を図り知識や技能の向上に資すること、及びそのことにより国民一人一人がより高度な嚥下診療を受けられるようにするためのものです。
本学会員の皆さまは日本嚥下医学会認定嚥下相談医等制度規則をご覧頂き、要件を満たした会員は申請していただけますようお願い申し上げます。
嚥下相談医等は嚥下障害患者が適切な医療を受けることができるように支援するため、日本嚥下医学会から嚥下相談の業務を委嘱される資格であり、嚥下障害の相談に対し、指導と助言を行うことが求められます。委嘱された嚥下相談医等の皆様は、嚥下相談医等制度運用規則に沿って、嚥下診療に関する相談、問い合わせに対し、適切に対応して頂くようお願い申し上げます。