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学会について

歴代理事長挨拶

第4代理事長挨拶 [平成28年2月〜令和2年2月]
理事長 兵頭政光(高知大学医学部耳鼻咽喉科)

この度、日本嚥下医学会の理事長を拝命しました。大変光栄なことであると同時に,本学会の歴史の重みと責任の大きさを痛感しています。

本学会の歴史は古く、私が医師になる以前の1981年に発足した嚥下研究会に始まります。当時、嚥下に興味を持っていた先達の先生方が、嚥下の基礎的・臨床的課題について泊まり込みで夜遅くまで熱心な討議を行ったと聞いています。当初は耳鼻咽喉科医が中心の会でしたが、嚥下障害は多科・多職種の協働なくしては成り立たないこと、および医療の現場で嚥下障害に対する診断・治療の重要性が急速に増してきたことから、2004年に日本嚥下医学会に発展的に改組され現在に至っています。会員もリハビリテーション科医、神経内科医、呼吸器内科医、消化器外科医、消化器内科医、言語聴覚士、看護師、管理栄養士などが加わり、現在では1,000名を超える学会になっています。藤島一郎先生前理事長のご尽力もあって、学会誌「嚥下医学」を会員に配布するだけでなく書店でも購入できるようにするなど、本学会の活動を医療関係者だけでなく社会にも広くアピールしているところです。

嚥下障害は超高齢社会を迎えた今日、医療的にも社会的にも大きな問題となっていますが、周産期医療の発展もあって、小児の嚥下障害も問題となるなど、その裾野は多方面に及びます。これらの患者さんが“口から食べる喜び”を取り戻し、健やかな生活をおくることができるように、本学会としてもリハビリテーションや外科的治療などを通して支援しています。また、新たな診断技術や治療法の開発に向けても会員の先生方により精力的な研究がなされています。これらの取り組みには嚥下器官の解剖や機能、嚥下運動の生理などの基盤的知識が不可欠であり、長年にわたる研究活動を積み重ねてきた本学会の役割は大きいと考えています。

本学会が今後さらに発展し社会にその成果を還元するためには、更なる会員の増加と会員相互の密な連携が必要です。理事長として、微力ながらこれらに取り組んで参りたいと思いますので、会員の皆さまには一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。

第3代理事長挨拶 [平成22年2月〜平成28年2月]
理事長 藤島一郎(浜松市リハビリテーション病院)

この度、伝統ある日本嚥下医学会の理事長に就任に致しました。本学会は日本で最も早く、1981年(昭和56年)に嚥下研究会として耳鼻咽喉科の医師を中心に発足しました。当時は小さな部屋で夜明けまで熱心に討議がなされていたと聞き及んでおります。
その後、神経内科やリハビリテーション科、消化器外科、呼吸器科などの医師、さらに歯科医師、そして看護師やSTなどのコメディカルが参加する学際的な会として、名称も「日本嚥下医学会」と改め、発展して来ました。しかし、現在でも会員の中心は耳鼻咽喉科であり、どうしても耳鼻咽喉科の会であるというイメージが強くあります。そのような中でリハビリテーション医である私が第3代目の理事長に選ばれましたことは本学会の大きな決断であり、転換点として身の引き締まる思いです。

私自身は平成元年から本会に参加し、基礎的知識と臨床、特に嚥下の手術について知識を深めて参りました。以前は「仕方ない」「どうしようもない」としてあきらめ、放置されていた患者さん達が、実は手術やリハビリテーションで食べることが出来るということが明らかになり、徐々に認知され始めた時期に当たります。
しかし、当時は嚥下障害がそれほど注目を浴びることはあまりありませんでした。その後医療の進歩、高齢社会の到来とともに嚥下障害が如何に重大な問題であるかが明らかとなってきました。高度な医療によって救命されても、口からものを食べられないという患者さんは多く、日々苦しんでいます。本会はこの問題を正面から取り上げ、医学的に解決しようと取り組んでいる学会です。

現在学会の抱える問題としては、単独の雑誌を持たないこと、会員数が500人余りと少ない点などが上げられると思います。今後の方針として長年の悲願である固有の雑誌の刊行(現在は耳鼻と臨床の特集として1/年刊行)、学会員の倍増をあげたいと思います。特に医師の会員をたくさん募り、名前のごとく「嚥下医学会」本来の使命を果たしたいと思っています。嚥下障害の診断・治療には医師以外、看護師、言語聴覚士、歯科医師、管理栄養士などきわめて多数の職種によるチーム医療が必要です。しかし現実には嚥下障害治療のチームのリーダーとしてリスク管理に当たる医師の参加が少なく、医療現場の混乱を助長していると云わざるをえません。多数の医師が嚥下障害の臨床に積極的に参加してこそ、この分野の発展があると考えます。

本学会がますます発展するために微力ながら精進したいと決意しております。会員諸氏のご活躍を祈念すると同時に、学会運営に一層のご助力をお願い申し上げます。

第2代理事長挨拶 [平成20年2月〜平成22年2月]

日本嚥下医学会の始まりは、嚥下に興味を有する限られた医師達が、年に1回忌憚のない意見交換を行った嚥下研究会に遡ります。当時医師になったばかりの私もこの会に参加させていただきましたが、夜遅くまで(時に明け方まで)本当に熱心な議論が行われたことが昨日のように思い出されます。その後、高齢化社会の到来により、嚥下研究会への期待と要求も増し、それらに応えるために「日本嚥下医学会」として、組織立った活動をすることになりました。
医療の進歩に伴い、単独の科で診療に当たる機会は減りつつありますが、特に嚥下障害の診断・治療にはチーム医療が必要です。そこで、耳鼻咽喉科医だけで始めた嚥下研究会は、日本嚥下医学会となって、消化器外科医、神経内科医、リハビリテーション科医、歯科医、そして多くの分野のコメディカルに門戸を開き、嚥下の問題を基礎から臨床まで学際的に対応することを主な目的とするきわめてユニークな学会に生まれ変わりました。ただ、この目論見が叶うかどうかは、今後の実際の活動状況によることはいうまでもありません。そのためには、様々な分野から本学会設立の趣旨にご賛同頂いた方々に会員としてご活躍いただくことが必須です。また、実際に精力的な学会活動が行われなければならないこともいうまでもありません。幸い、学会日程も2日間となるとともに多くの参加者を得られる状況となってきました。この流れを途絶えることなく、本学会がますます発展するために微力ながら精進したいと決意しております。会員諸氏のご活躍を祈念すると同時に、学会運営に一層のご助力をお願い申し上げます。

初代理事長挨拶 [平成17年2月〜平成20年2月]

人が口からものを食べるというあまりに日常過ぎるこの機能とその障害がいかに重大なことであるかということに多くの人々が気づかされたのは、おそらくこの10年ほどの間ではないかと思われます。超高齢化社会の到来が確実となり、高齢者がより質の高い生活を営んでいくには嚥下障害に対する医学的な克服が急務となったことが一因しています。

本医学会は、沿革で説明されているように1981年に発足した嚥下研究会が、少しずつ形を変えながら現在の組織へと発展し30回の開催を数えるまでになりました。会員も当初は耳鼻咽喉科医がほとんどでしたが、現在ではリハビリテーション医、神経内科医、消化器外科医、呼吸器内科医、言語聴覚士などを加え、非常に学際的で医師のみならず多彩な職種に及んでおります。この分野の性質をよく表す傾向といえるでしょう。多くの医学会が細分化、専門化されている中で極めて特異で貴重な存在となってきております。

私はこの伝統ある新生日本嚥下医学会の初代の理事長をお引き受けするにあたり、私自身研究会を発足させたメンバーの一人として責任の重さを感じますと同時に、これからこの問題に取り組んでいこうとする若いドクター、医療従事者、研究者にお願いしたいことがあります。多少の語弊を覚悟して申し上げますが、口から食べるという機能をしっかりした学問として追究して頂きたいということです。21世紀の医療は人がより良く生きるための五感を大切にすることが必要です。よりよく生きるために何よりも大切な嚥下機能とその障害に真っ向から取り組むという創立の精神を尊重していきたいと考えております。

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